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医学:エキストラバージンオリーブオイルの潜在的鎮静作用

Nature 437, 7055

食通なら誰でも「最高のオリーブオイルに散財しても絶対後悔はしない」と言うことだろう。だが、これにまた別の根拠が出てきた。搾りたてのエキストラバージンオリーブオイルには、非ステロイド系抗炎症薬の一種であるイブプロフェンの鎮痛作用に類似した働きをもつ化合物が含まれているのである。  P Breslinたちによれば、オレオカンタールという化合物はイブプロフェンと化学構造が異なるにもかかわらず同じ痛覚経路を抑制するのだという。また、イブプロフェンとオリーブオイルのオレオカンタールはともに、用量依存的な咽喉刺激感をもたらす。  Breslinたちは、1日50 gのオリーブオイルの摂取は、鎮痛剤としてのイブプロフェンの成人推奨用量の約10%に相当すると計算している。したがって頭痛には効き目がないだろうが、オリーブオイルの規則正しい摂取によって、癌リスクの低下などイブプロフェンの長期的作用と同じ効果が得られる可能性はある。Breslinたちは、よく話題にのぼる地中海ダイエットの効果の中にはこれで説明できるものもあるのではないかと述べている。

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