Nature ハイライト

地球:アマゾン川流域の炭素循環

Nature 436, 7050

アマゾン流域の河川はかなりの量の二酸化炭素を放出している。今回、アマゾン流域での広範囲にわたる調査から、その二酸化炭素のほとんどが、5年未満の古さの有機物の分解に起因することがわかってきた。  E Mayorgaらは今週号で、この比較的若い有機物が、河川流域の植生から供給されたものかもしれないと考えている。これらの河川によって輸送される有機物の大部分は数十年から数千年を経ているが、若い有機物と比べて河川からの二酸化炭素の放出にはほとんど寄与していない。  P A RaymondはNews and Viewsで、「熱帯からの二酸化炭素の放出は、このように二酸化炭素が大気から陸地や河川を経て再び大気へ戻る単なる循環を示しているだけで、温室効果ガスが大気にさらに加わるわけではない」と説明している。

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