Nature ハイライト

宇宙:自転するマグネターのスペクトル解析

Nature 500, 7462

天の川銀河の天体SGR 0418+5729は、2009年6月に軟γ線リピーターとして初めて観測され、マグネター、すなわち強力な磁場を持つタイプの中性子星であると考えられている。今回、このエキゾチックな天体のX線スペクトルを解析した結果が報告された。この星のスペクトルには、自転の位相に応じて強度が劇的に変動する吸収線がある。この吸収線は、表面近傍で生成されるサイクロトロン吸収の特徴であると解釈され、そのエネルギーから、磁場は1015ガウスの領域であることが示唆される。

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