Nature ハイライト
宇宙:自転するマグネターのスペクトル解析
Nature 500, 7462
天の川銀河の天体SGR 0418+5729は、2009年6月に軟γ線リピーターとして初めて観測され、マグネター、すなわち強力な磁場を持つタイプの中性子星であると考えられている。今回、このエキゾチックな天体のX線スペクトルを解析した結果が報告された。この星のスペクトルには、自転の位相に応じて強度が劇的に変動する吸収線がある。この吸収線は、表面近傍で生成されるサイクロトロン吸収の特徴であると解釈され、そのエネルギーから、磁場は1015ガウスの領域であることが示唆される。
2013年8月15日号の Nature ハイライト
遺伝:XISTによる余剰染色体のサイレンシング
システム生物学:代謝にサイクリックAMPが担う包括的役割
宇宙:自転するマグネターのスペクトル解析
量子情報科学:効率の良いオンデマンドのテレポーテーション
気候:気温が上昇しても、気候は予測できる
遺伝:アブラヤシのゲノムから明らかになったその栽培史
微生物学:分泌系T6SSが毒素を送り込む仕組み
細胞生物学:プログラム細胞死に至る2つの道
構造生物学:TボックスのtRNA結合部位の構造