Nature ハイライト

脳:記憶の神経表現

Nature 484, 7394

脳の特定のニューロン集団が記憶の表現に必要なことを実証する研究では、ニューロンを破壊するという方法が使われているものがある。しかし、ニューロンの組み合わせの1つが、特定の記憶から行動的結果を引き出すのに十分かどうかを調べた研究はまだない。今回、利根川進(RIKEN-MIT神経回路遺伝学センター)たちは、光遺伝学的手法を用いて、標的とされた特定の記憶である「記憶痕跡(エングラム)」、つまり恐怖学習の間に活性化した一群の細胞は、その後再活性化した際にはそれだけでマウスにすくみ行動を引き起こせることを明らかにしている。

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