Nature ハイライト

医学:脳腫瘍に2つの標的

Nature 482, 7386

髄芽腫のモデルマウスとヒト患者で見られるゲノム異常とDNAメチル化パターンの特徴が調べられ、各個体における転移巣と原発腫瘍とは大きく異なるが、転移巣どうしは似ていることが明らかになった。この知見は、転移巣が原発腫瘍中の数少ないサブクローンから進化したことを示唆している。このことは、原発腫瘍と転移巣とでは治療に対する反応性が異なる可能性を示しており、小児で最も広く見られる脳腫瘍である転移性髄芽腫の治療に重要なかかわりがある。

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