Nature ハイライト

宇宙:忘れられた冥王星の双子天体

Nature 478, 7370

4つの太陽系外縁天体、エリス、ハウメア、マケマケ、冥王星が、現在準惑星として認められている。これらのうち、惑星から「降格された」冥王星は長年研究され、大気が検出されている。他の天体は太陽から非常に遠いため、観測が難しい。しかし、2010年11月6日に起きた星食事象によって、エリスをより詳細に観測する機会が得られた。得られたデータは、大きさの観点からエリスが冥王星の「双子天体」であるということを示しており、過去の研究は、エリスと冥王星の表面組成が似ていることを示している。しかし、エリスには検出可能な大気がなく、その表面は明るい。これは、極端に寒冷な環境中での大気崩壊の結果なのかもしれない。

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