Nature ハイライト

宇宙:マグネターから発生するフレア

Nature 455, 7212

SWIFT J195509.6+261406で発生する可視光のフレアを観測したことについて、2つの研究グループが報告している。この天体は我々の銀河系にある興味深いX線源で、周回中のスウィフト衛星が、当初はγ線バーストとして発見したものだ。Stefanescuたちは、この天体で極めて明るい可視光のフレアが急激に発生し、その可視光の光度曲線が、極めて強い磁場をもつ中性子星とされる軟γ線リピーターや特異なX線パルサーの高エネルギー領域での光度曲線に類似していることを見いだした。Castro-Tiradoたちは多波長での測定を行い、3日間にわたり40回以上のフレアの発生を可視光波長領域で検出した。これらの現象は、SWIFT J195509+261406が、可視光のバースト活動が確認された、孤立したマグネターであることを示唆している。

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