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Nature ハイライト

宇宙：ガンマ線バーストを広い波長域で見る

Nature 455, 7210

ガンマ線バーストGRB 080319Bは、大質量星が激しい重力崩壊を起こしてブラックホールになった結果生じたもので、ガンマ線天文学40年の歴史において観測された中で最も明るい可視領域の閃光である。この天体は、スウィフト衛星によって2008年3月19日に発見され、短期間は肉眼でも見え、電磁波スペクトルの全域にわたってエネルギーを生成した。今回、GRB 080319Bの発生から数秒後の極めて明るい放射と、その後の数週間にわたる減光を広帯域で観測した結果を改めて解析したところ、ガンマ線バーストについての今までで最も明確な描像が得られた。これらのデータから、可視領域のプロンプト閃光は、ガンマ線バースト自体と同じ物理的領域で発生したことが確かめられた。残光の性質は、標準的で簡単なモデルでは説明できず、複数の成分をもつジェットであるという解釈を示唆している。

2008年9月11日号の Nature ハイライト

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