Nature ハイライト

宇宙:ブレーザー発生の原因を捉えた

Nature 452, 7190

ブレーザーは最も活発な活動銀河核で、降着の生じている超巨大ブラックホールから互いに反対方向にほぼ光速度で噴き出すプラズマジェットを伴っている。これらのジェットは、ブラックホール降着円盤の微分回転、または慣性系を引きずるエルゴ球によってねじれた磁場で加速されるとしてモデル化されてきた。しかし、ジェット形成に関するこの一般的描像と、アウトバーストの起こる場所は、これまで検証されたことがなかった。Marscherたちは今回、ブレーザーであるとかげ座BLの高分解能電波画像と可視領域での偏光測定の結果を報告している。この新しい測定によって、可視波長域からTeV領域のエネルギーをもつγ線まで、2回の輻射フレアの原因となるジェットの光り輝く特徴的構造が明らかになった。この構造は、この現象がらせん状磁場のある領域で始まることを示唆しており、モデルの予想と一致している。

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