Nature ハイライト

疫学:季節と疾患流行の関係

Nature 446, 7135

今回新しく報告された疫学モデルは、インフルエンザや麻疹、百日咳、水痘といった季節性感染症の再発生予測に役立つと考えられ、予防接種を呼びかける計画にも関連してくる。このモデルでは大流行の後に何が起こるかに注目しており、これによって、直前の大流行の後での、感染症に対する集団の感受性および感染しやすい個体が集団に加入する速度が、流行の閾値を決定するという重要な知見が得られた。免疫を獲得していない非曝露者数が多い場合、流行が起こる可能性が高い。しかし、もし「感染しやすい人」の数が閾値以下であるなら、翌年は流行が起こらない可能性がある。

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