構造生物学：マイコバクテリアの脂質取り込み機械Mce1の構造

結核菌（Mycobacterium tuberculosis）はマクロファージ内で増殖して結核を引き起こすが、それには自身の細胞外被を介して脂質などの栄養素を取り込まなくてはならない。今回、結核菌と近縁のスメグマ菌（Mycobacterium smegmatis）のタンパク質である脂質取り込み機械Mce1（mammalian cell entry 1）の構造がクライオ顕微鏡を使って調べられ、細菌外被を通り抜けるだけの長さで、じょうごのような形の珍しい脂質輸送体が明らかになった。

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