Nature ハイライト

Cover Story:人体のイメージ:単一細胞の分解能でヒトの器官をマッピングするHuBMAPの取り組み

Nature 619, 7970

2018年に始まったヒト生体分子アトラスプログラム(HuBMAP)の目標は、ヒトの体内で細胞タイプがどのように配置されているかをマッピングすることである。HuBMAPは、さまざまな器官のマップを単一細胞の分解能で作製するために必要な技術の開発・展開を行っている。今週号では、3報の論文によって、こうした仕事の初期の成果が明らかになっている。1つ目の論文では、M Snyderたちが、CODEXと呼ばれる画像化手法と単一細胞技術を用いて、ヒト腸をマッピングしている。2つ目の論文では、S Jainたちが、空間トランスクリプトミクスを用いて、ヒト腎臓をマッピングしている。3つ目の論文では、M Angeloたちが、MIBIと呼ばれる別の画像化手法を用いて、母体と胎児の界面をマッピングしている。こうした単一細胞分解能の3つのマップを合わせると、ヒトの生物学や疾病の理解における空間分析の力が示唆される。

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