Nature ハイライト

Cover Story:素晴らしい新世界:ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がもたらす系外惑星に関するこれまでにない知見の数々

Nature 614, 7949

2021年12月の打ち上げから間もなく、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による宇宙の新たな素晴らしい画像が、次々とトップ記事になった。しかし、この宇宙望遠鏡がもたらしたのは画像だけではない。今週号の5報の論文では、JWSTのデータの解析結果が提示され、系外惑星の細部を新たに明らかにする搭載機器の能力が実証されている。一連の論文でそれぞれの著者たちは、JWSTに搭載された3つの異なる計測機器(近赤外線カメラ、近赤外線分光器、近赤外線撮像装置・スリットレス分光器)を利用して、系外惑星WASP-39bの大気を調べた。その結果、WASP-39bの大気に水、二酸化炭素、一酸化炭素、ナトリウム、カリウムの痕跡が見いだされた他、雲の特性が決定され、二酸化硫黄の存在を示す証拠が明らかになった。

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