Nature ハイライト

Cover Story:4 つで1 組:冥王星- カロン系で見つかった2 つの新しい衛星

Nature 439, 7079

2005年5月、冥王星は観測に適した位置にあり、ハッブル宇宙望遠鏡の探査カメラがその方向に向けられた。その結果、2個の今まで知られていなかった衛星が発見され、さしあたりS/2005P1とP2と名づけられた。これで冥王星は、カイパーベルトで初めての複数衛星をもつ天体となった。今週号では2本の論文が、この画期的な発見について詳細に論じている。Weaverたちは今回の発見の過程について述べており、両方の衛星の仮の軌道と大きさを算出している。Sternたちは、カロン形成の衝撃が新発見の2つの衛星を生み出した可能性と、冥王星でのリング系の存在やカイパーベルトに複数の衛星からなる系がもっと多数存在するかどうかを論じている。表紙は、5月15日(上)およびその3日後(下)の冥王星-カロン系で、新しく発見された天体が移動しているようすがわかる。2つの画像を比べると、カロンもまた3日後には冥王星の反対側へ移動している。 [Letters pp. 943, 946; nature.com/podcast; nature.com/nature/videoarchive]

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