Nature ハイライト

神経科学:小脳の飽和化ネットワークの特定

Nature 600, 7888

摂食行動を調節する既知の神経回路に関しては、これまで多くの研究がなされてきた。今回J Betleyたちは、西洋社会で肥満症が蔓延しつつあることから、摂食行動に関係する可能性のある非標準的な経路を探索している。彼らは、リバーストランスレーションの手法を用い、fMRI計測の結果に基づいて、食欲障害のある被験者では食物に対する小脳の応答に違いがあることを見いだした。齧歯類でこの標的を調べたところ、前深部小脳核に、摂餌によって活性化し、活動すると摂餌量を減らすことのできるニューロン群があることが明らかになった。

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