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Cover Story:アフリカにおける埋葬:アフリカでの現生人類の既知最古の埋葬を示す遺骨

Nature 593, 7857

埋葬土坑内でのMtotoの姿勢を示した再現図。
埋葬土坑内でのMtotoの姿勢を示した再現図。 | 拡大する

Credit: Jorge González/Elena Santos

表紙は、約7万8000年前の幼児の部分骨格の再現図である。今回M Martinón-Torresたちは、ケニア沿海部のパンガヤサイディ(Panga ya Saidi)と呼ばれる洞窟遺跡でこの遺骨を発見し、それを調べた結果を報告している。発見されたのは、アフリカにおける現生人類の既知最古の意図的な埋葬である。ネアンデルタール人が死者を意図的に埋葬したことは知られているが、初期人類が埋葬を行った証拠はこれまでほとんどなかった。著者たちが「Mtoto(スワヒリ語で「子ども」の意)」と名付けたこの幼児は、3歳ほどで、脚を胸に引き寄せた形で横向きに寝かせられていた。Mtotoは、意図的に掘られたと思われる土坑に埋められており、洞窟の床から掘り出された土で覆われていた。この発見は、中期石器時代の人々が死者をどのように扱ったかについて新たな光を当てるものである。

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