Nature ハイライト

Cover Story:分子シリンジ:高分解能構造によって抗菌性のナノマシンの働きが明らかに

Nature 580, 7805

表紙は、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)のR型バクテリオシンタンパク質複合体の想像図である。バクテリオシンは、収縮性の分子シリンジで、他の細菌の細胞膜に穴を開けて致死的な一撃を加えることのできる、細菌が産生するナノマシンである。今回H Zhouたちは、緑膿菌のバクテリオシンであるR2ピオシンの収縮前と収縮後の両方の状態の高分解能構造を提示している。今回の結果によって、分子シリンジが機能する仕組みが詳しく示され、R型バクテリオシンを新しいクラスの抗菌剤として開発する方法に関する知見が得られた。

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