Nature ハイライト

免疫学:実質腫瘍に対する免疫応答における髄膜リンパ管の役割

Nature 577, 7792

中枢神経系(CNS)内の組織移植片に対しては免疫応答が起こらないため、脳は免疫特権を持っているのではないかと考えられている。この免疫特権によって、グリオブラストーマ(神経膠芽腫)などの原発性脳腫瘍が、CNS内で制限なく増殖できるのかもしれない。岩崎明子(エール大学医学系大学院ほか)たちは今回、CNSのリンパ管系が脳腫瘍抗原に対する適応免疫応答の開始を制限する役割を担っていることを明らかにし、グリオブラストーマのマウスモデルでリンパ管ドレナージを増やすとグリオブラストーマに対する免疫無視を克服できることを実証している。この研究は、リンパ管を調節して免疫特権部位の腫瘍に対するチェックポイント阻害療法の効果を高める新しい戦略の基礎になる可能性がある。

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