Article
進化学:ジュラ紀の非飛翔性鳥類が明らかにする鳥群の初期の生態的多様性
Nature 658, 8136 doi: 10.1038/s41586-026-10972-z
鳥類の起源と初期の多様化は、脊椎動物の進化において今なお活発な議論が続いているテーマである。進化的な時間スケールの推定から、ジュラ紀に放散が生じたことが示唆されているが、この時代の化石は極めて乏しく、鳥類特有のボディープランがどのように確立されたかの解明が妨げられてきた。動力飛行(羽ばたき飛行)に対する選択は、初期の鳥群における骨格変化の主な駆動要因だと見なされており、これは、原鳥類の各系統で空気力学的特徴が独立して出現したことを裏付けている。本論文で我々は、中国南東部の政和動物相から発見された、後期ジュラ紀の鳥群の新属新種Yuezhuornis yangyuanensisについて報告する。最も初期に分岐した鳥群の一種であるY. yangyuanensisは、鳥群に似た形質とトロオドン類に似た形質が混在する頭蓋が、派生的形質を示す頭蓋後方、そしてデイノニコサウルス類に似た過伸展可能な第2趾と組み合わさった、顕著なモザイク状の特徴を示す。系統発生を考慮した解析から、Y. yangyuanensisの前肢は著しく短いことが示された。これは、非鳥群獣脚類に広く見られる特徴である。これらの知見は、Y. yangyuanensisの生活様式が地上性の非飛翔性であったことを示す強力な証拠となる。本研究は、鳥類の初期の多様化において利用された異なる複数の生態学的経路の出現に例示されるように、進化が活発に働くことを明らかにしている。

