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生態学:南半球のマツ類は成長がより速く、干ばつに対してよりレジリアントである
Nature 657, 8132 doi: 10.1038/s41586-026-10969-8
干ばつが誘発する針葉樹の枯死は世界的な懸念となっているが、北半球を原産とし、南半球で大規模に植樹されてきた針葉樹には、原産地域で見られるほど成長の減退や枯死が見られないようである。今回我々は、4大陸の192地点で、標準化した年輪年代学的調査を実施し、北半球原産の針葉樹は南半球において、原産地域に生育する同種個体と比べて成長速度が最大4倍に達するとともに、耐乾燥性および干ばつに対するレジリアンスがより高いことを見いだした。これは、非原産地域で生育する個体群が、非生物的ストレスに対して根本的に異なる応答を示すことを示唆している。非原産地域の針葉樹は、耐乾燥性と一般に関連付けられている非構造性炭水化物の濃度が高く、また、δ13C値は低くて、これは光合成に対する気孔制限が小さいことと整合する。まとめると、非構造性炭水化物濃度の高さ、δ13C値の低さ、そして幹成長速度の高さはいずれも、非原産地域の針葉樹による正味の炭素同化量が多いことを示している。成長速度は高いが干ばつに対してよりレジリアントであるというこの逆説的な組み合わせは、生態学理論に生態・進化史を組み込むことの重要性を強調しており、全球規模の炭素シンクとしての造林の最終的な役割を評価する上で意義を持つ。

