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がんモデル:次世代三次元がんモデルで拡充された依存性マップ
Nature 657, 8132 doi: 10.1038/s41586-026-10843-7
精密腫瘍学に進展が見られるにもかかわらず、大半のがん患者には、いまだ有効な個別化治療が存在しない。Cancer Dependency Map(DepMap)は、多様な前臨床モデルにおけるがんの脆弱性を体系的に特定することで、この分野の進展を加速する。1300を超える細胞株のデータから、複数の腫瘍種にわたる新たな治療戦略が発見されてきた。しかし、従来の細胞株を用いたがんの脆弱性のマッピングには、がんサブタイプの多様性が不十分であることや、摂動への応答が培養条件に左右されることなどの限界があった。本研究で我々は、次世代(NextGen)がんモデルであるオルガノイドとスフェロイドを対象に、10のがん種に由来する147種類のモデルを用いてゲノム規模CRISPRスクリーニングおよびマルチオミクスによる特性評価を行った。この手法により、DepMapの対象を新たなゲノムサブタイプおよび分子サブタイプにまで拡張し、バイオマーカーに関連付けられる新たな脆弱性を特定することができる。これらの新しいモデルは、従来の細胞株では抑制されている転写プログラムを保持しており、それらのプログラムに関連する特異的な遺伝子依存性の発見を可能にする。さらに、従来モデルとNextGenがんモデルの比較は、培養形態と培地が遺伝子必須性に及ぼすそれぞれの影響をも明らかにする。両モデル種のデータを組み合わせた統合データセットは、がんの脆弱性を探索するための貴重かつ広範な情報資源を提供し、DepMapポータルから利用できる。

