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有機化学:アルケンからアルキンへの直接変換

Nature 652, 8111 doi: 10.1038/s41586-026-10372-3

アルキンは、有機化学において原料化学物質や官能基として広く用いられている。しかし、アルキンからアルケンへの水素化は十分に確立されている一方、逆反応(アルケンからアルキンへの変換)の典型的な手法は1860年代に報告された脱離化学に基づくもので、過酷な条件(強塩基や高温)が用いられており、機能性分子へのより一般的な応用が阻まれている。今回我々は、温和な条件下でアルケンからアルキンへの不飽和化を媒介する、再利用可能なセレナントレン試薬について報告する。この方法は、古典的な脱離基と敏感な官能基の両方に対して幅広い適合性を示し、複雑なアルキンの高効率合成の後期段階への応用が可能である。さらにこのプラットフォームは、既存の方法では不可能であったZ/Eアルケンの立体配置の反転や選別を可能にし、下流のさまざまな誘導体化の可能性を浮き彫りにしている。

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