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がん治療:鼻咽頭がんにおける動的な循環血中腫瘍DNAに基づくリスク適応型治療

Nature 652, 8110 doi: 10.1038/s41586-026-10244-w

治療中の循環血中腫瘍DNA(ctDNA)の動態から、リアルタイムでの腫瘍応答と再発リスクの情報が得られることを示す有望なデータがあるにもかかわらず、これらの知見を実践可能な臨床意思決定につなげるにはどのようにするのが最良かは、依然として不明である。本論文で我々は、ctDNAに基づくリスク適応型の非無作為化多施設共同第II相試験であるEP-STAR試験(NCT04072107:ClinicalTrials.gov)の結果を報告する。EP-STAR試験では、鼻咽頭がんをモデルとして用い、治療中のctDNA動態に基づいたリスク適応型治療(RAT)戦略が、生存を有意に改善できるかどうかを調べた。適格患者が登録され、標準治療であるゲムシタビン–シスプラチンネオアジュバント化学療法による治療(GP-NAC;Pは白金製剤の略)を開始し、その後、GP-NAC中のctDNAクリアランス軌跡に基づいて、RATまたは標準化学放射線療法を受けた。プロトコル適格でありながらRATを受けなかった患者群(前向きに登録されたctDNAバイオマーカーコホート〔NCT03855020〕から抽出)を、同時期の非無作為化RAT非実施外部コホートとして使用した。主要評価項目は、RAT群における治療奏効維持生存率(FFS)であった。中央値47.3カ月の追跡期間の後、RAT群(n = 110)の3年間のFFSは89.1%(83.2〜95.0%)だった。RATを受けた患者では、RAT非実施外部コホートと比較してFFSの有意な改善が見られた(ログランク検定でP = 0.003、Cox回帰モデルでハザード比 = 0.41 [0.23〜0.75];P = 0.004)。RAT戦略は忍容性良好で、治療関連死は見られなかった。まとめると、これらのデータは、ctDNAに基づくRATパラダイムは、生存率を改善する有望な戦略となり得ることを示しており、従来の固定コース型かつ静的な治療手法に疑問を投げ掛けるものである。

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