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社会科学:Xのフィードアルゴリズムの政治的影響

Nature 652, 8109 doi: 10.1038/s41586-026-10098-2

フィードアルゴリズムは政治的な姿勢に影響を与えていると広く疑われている。しかし、Meta社のプラットフォーム上でアルゴリズムをオフにした以前の研究で得られた証拠では、政治的な影響は見られなかった。今回我々は、この謎に光を当てるために、イーロン・マスクのプラットフォームであるXで実施した2023年のフィールド実験の結果を提示する。米国在住のアクティブユーザーを、アルゴリズムによるフィードまたは時系列順のフィードに無作為に割り当て、政治的姿勢とオンラインでの行動を7週間にわたって調べた。時系列順のフィードからアルゴリズムによるフィードに切り替えると、エンゲージメントが増加し、政治的意見がより保守的な立場に移行した。これは特に、政策の優先順位、ドナルド・トランプに対する刑事捜査についての認識、ウクライナ戦争に関する見解において顕著であった。対照的に、アルゴリズムによるフィードから時系列順フィードに切り替えても、同様の影響は見られなかった。アルゴリズムをオンにしても、オフにしても、感情的分極化や自己申告による党派心には有意な影響は見られなかった。我々は、その機序を調べるため、ユーザーのフィード上のコンテンツと行動を解析した。その結果、アルゴリズムは保守的なコンテンツの表示頻度を増やし、従来型メディアによる投稿の表示頻度を減らしていることが明らかになった。ユーザーは、アルゴリズムが選んだコンテンツへの曝露によって、保守的な政治活動家のアカウントをフォローするようになり、このフォロー関係はアルゴリズムをオフにした後も維持された。このことは、影響が持つ非対称性を説明する上で有用である。これらの結果は、Xのアルゴリズムへ一度曝露されると、党派心には検出可能な影響がない場合でも、ユーザーの現在の政治的姿勢やアカウントのフォロー行動に対して持続的な影響を与えることを示唆している。

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