健康科学:中国人の2型糖尿病成人を対象としたマズドゥチドとデュラグルチドの比較
Nature 652, 8108 doi: 10.1038/s41586-025-10031-z
マズドゥチドは、2型糖尿病(T2D)の治療を目的に開発された、週1回投与のグルカゴン受容体およびグルカゴン様ペプチド1受容体の二重アゴニストである。今回我々は、治療として事前に経口抗糖尿病薬による治療を受けているT2Dの参加者を対象に、マズドゥチドの有効性と安全性をデュラグルチドと比較して評価した無作為化第III相試験について報告する。この試験では、T2Dの参加者731人を1:1:1に無作為に割り付け、28週間にわたってマズドゥチド4 mg、マズドゥチド6 mg、またはデュラグルチド1.5 mgを投与した。診断指標である糖化ヘモグロビンA1c(HbA1c)のベースラインから28週目までの平均変化量に関して、マズドゥチドの両用量群は、デュラグルチド1.5 mg群に対して非劣性および優越性を示し、また、治療群の最小二乗平均の差は、デュラグルチド群1.5 mgに対して、マズドゥチド4 mg群で−0.24%(P = 0.0032)、マズドゥチド6 mg群で−0.30%(P = 0.0003)であった。体重減少についても、デュラグルチド群よりもマズドゥチド群の方が有意に大きく、治療群の最小二乗平均の差は、デュラグルチド群と比べて、マズドゥチド4 mg群で−3.78%、マズドゥチド6 mg群で−5.76%(いずれもP < 0.0001)であった。さらに、28週時点で複合評価項目であるHbA1c 7.0%未満かつ5%以上の体重減少を達成した参加者の割合は、デュラグルチド群よりも、マズドゥチド4 mg群および6 mg群で有意に高かった(いずれもP < 0.0001)。治療中に発現した有害事象で最も一般的だったのは、下痢、悪心、嘔吐であった。まとめると、中国人のT2D参加者において、28週間にわたるマズドゥチド(4 mgおよび6 mg)による治療で、デュラグルチド1.5 mgで得られるものよりも優れたHbA1cおよび体重の減少がもたらされた。胃腸関連の有害事象の発現率はデュラグルチドよりもマズドゥチドの方が高かったが、マズドゥチドは概して安全であった。

