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構造生物学:LetAは構造的に異なる輸送体ファミリーを定義する

Nature 651, 8107 doi: 10.1038/s41586-025-09990-0

膜輸送タンパク質は、小型の糖類から完全なタンパク質まで、さまざまな積み荷を、細胞膜を越えて輸送している。そして、既知の膜輸送過程のほとんどを担っているのは、構造的に違いのある少数のタンパク質ファミリーであるとされてきた。しかし、予測される輸送体機能を持つ膜タンパク質の多くについて、詳細はいまだに明らかにされていない。今回我々は、外膜の完全性に関わるリン脂質輸送体である大腸菌(Escherichia coli)LetABの構造を決定し、LetAが既知の輸送体ファミリーとは構造的にも進化的にも無関係な、独特の構造をとっていることを見いだした。LetAは内膜に局在して、そこで自身の結合相手であるLetBに脂質を渡す準備を整える。LetBはMCE(mammalian cell entry)タンパク質で、細胞表層を通って脂質を輸送するための長さ約225 Åのトンネルを形成する。意外なことに、LetAの膜貫通ドメインは、真核生物のテトラスパニンファミリーの膜タンパク質と進化的に関連のある折りたたみ構造をとっている。このファミリーには、膜貫通型AMPA受容体調節タンパク質(TARP)とクローディンが含まれる。DMS(deep mutational scanning)、分子動態シミュレーション、AlphaFoldによって予測された代替状態、および機能研究を組み合わせることにより、膜輸送体のLetA様ファミリーが細菌の細胞エンベロープを通過する脂質輸送を促進する仕組みのモデルを、我々は提案する。

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