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免疫学:単球から組織常在性マクロファージへの転換にはDHPSが必要である

Nature 651, 8106 doi: 10.1038/s41586-025-09972-2

組織常在性マクロファージ(RTM)は胚形成期に形成され、局所的に自己複製し、死細胞や残屑を除去することによって組織恒常性を調節する。しかし、組織損傷時には骨髄由来単球が組織に進入してRTMへ分化し、その組織を修復して、ニッチ内のマクロファージを補充する。各組織における単球からRTMへの転換や、組織全体での成熟RTMの維持を制御する普遍的な細胞内因性機構はまだ明らかにされていない。本論文で我々は、翻訳因子eIF5Aのスペルミジン依存的なハイプシン修飾を仲介する酵素であるデオキシハイプシンシンターゼ(DHPS)が、RTMの分化と維持に必要であることを示す。骨髄系細胞でDHPSを欠損させたマウス(Dhps-ΔMマウス)では、各組織にわたってRTMに広範な欠損が見られ、その結果、単球の流入は持続するものの最終的に安定なRTM群は再形成されなかった。DHPS欠損マクロファージの転写解析では、それら細胞が成熟RTMへと分化する能力が阻害されていることが示された一方、プロテオーム解析では、細胞接着とシグナル伝達経路の異常が見つかった。リボソームと結合した転写物の塩基配列解読によって、効率的な翻訳をDHPSに依存している、細胞接着やシグナル伝達に関わるmRNAのサブセットが特定された。組織におけるDHPS欠損マクロファージの画像化解析からは、形態や組織相互作用の違いが明らかになり、これらはRTM分化の失敗と相関していた。DHPS欠損マクロファージはまた、エフェロサイトーシスや組織維持といった、RTMの重要な恒常性維持機能にも欠陥が見られた。まとめると我々の結果は、単球由来マクロファージのRTMへの分化を誘導する、組織非依存的な細胞内因性経路の存在を実証している。

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