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古生物学:後期白亜紀のヨーロッパにおける角竜類の隠れた多様性
Nature 651, 8105 doi: 10.1038/s41586-025-09897-w
後期白亜紀のヨーロッパは群島で、多様性の低さ、遺存性、島嶼性矮小化などの島効果で特徴付けられる恐竜動物相が存在した。この地域の恐竜群集は、典型的なローラシア大陸あるいはゴンドワナ大陸の恐竜類と類縁な分類群と、独自の固有種が独特に混在したものだった。固有種の中で最も重要なのはラブドドン類で、この恐竜は初期に分岐したイグアノドン類と考えられており、歯と頭蓋後方に特異な特徴を持ち、数は豊富だが非常に不完全な化石標本から知られている。一方、角竜類はアジアと北米の同年代の生態系の至る所で発見されているにもかかわらず、不可解なことにヨーロッパでは角竜類の明白な証拠が見つかっていない。ハンガリーの後期白亜紀の地層から見つかったアイカケラトプス(Ajkaceratops)は、ヨーロッパにおける最初の明確な角竜類として記載報告されたが、その正体については強い反対意見がある。今回我々は、アイカケラトプスの新たな標本について報告し、系統学的解析に基づいて角竜類との類縁性を裏付ける。我々の結果は意外にも、「ラブドドン類」とされたタクソンの一部が、実際にはイグアノドン類ではなく、角竜類であることを実証している。これは、ヨーロッパの角竜類にはこれまで隠されていた大きな多様性と進化史があることを示唆しており、イグアノドン類と角竜類の共存は、他のローラシア大陸の生態系との類似性がこれまで考えられていたよりも高いことを示している。我々の結果は、鳥盤類恐竜の進化に関する従来の理解に疑問を投げ掛けており、ヨーロッパの後期白亜紀の草食恐竜集団について根本的な再評価が必要であることを示している。

