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古生物学:前期シルル紀の地層から発見された関節がつながった最古の硬骨魚類標本

Nature 651, 8104 doi: 10.1038/s41586-026-10125-2

硬骨魚類は肉鰭類と条鰭類からなり、現生脊椎動物の生物多様性の大部分を占めるが、それらのデボン紀以前の化石記録は依然として少なく、断片的である。関節がつながった最古の肉鰭類とステム群硬骨魚類の化石は後期シルル紀にさかのぼるが、議論の余地なく条鰭類のものとされる化石で関節がつながったものは中期デボン紀以降でしか見つかっていない。本論文で我々は、前期シルル紀の重慶化石鉱脈(約4億3600万年前)で発見された、関節がつながったほぼ完全な硬骨魚類を報告する。この化石は、硬骨魚類のものとしては微化石を含め最古の標本である。この小型魚類は、体の輪郭が一般的な硬骨魚類のものである紡錘形をしており、鱗状鰭条の欠如や、連続した中間背板、胸鰭棘と背鰭棘、そして以前はステム群硬骨魚類と板皮類の一種でのみ報告されていた臀鰭棘の存在といった、硬骨魚類の原始形質を有する。また、条鰭類で一般的な単一の背鰭や稜鱗などの特徴も見られる。ベイズ推定および最大節約法解析の多数決コンセンサスでは、この新たな魚類は硬骨魚類のステム群に位置付けられたが、厳密なコンセンサスでは硬骨魚類内での位置は確定されなかった。今回の発見によって、シルル紀の硬骨魚類の多様性が増すとともに、ステム群硬骨魚類に新たな種が加わった。初期の硬骨魚類間に見られる形態的な差異は、シルル紀から前期デボン紀にかけて起きた硬骨魚類の放散が、従来の一連の証拠で示唆されていたよりも大規模であったことを示している。

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