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分子生物学:CFAP20は同方向に進むレプリソームの進路から停止したRNAPIIを回収する

Nature 650, 8103 doi: 10.1038/s41586-025-09943-7

DNAの複製と転写の微調整は、これらの装置の間で起こる衝突を防止するために非常に重要である。特にそれが重要なのはプロモーター周辺で、そこではRNAポリメラーゼII(RNAPII)が転写を開始するが、しばしば停止してRループが形成される。停止したRNAPIIは、プロモーター近辺で開始されることの多いDNA複製を妨げる恐れがある。伸長中に停止したRNAPIIを救出して、同方向に進むレプリソームとの衝突を回避する機構は、いまだに解明されていない。今回我々は、ゲノム規模の手法と遺伝的スクリーニングを用いて、CFAP20が、プロモーターに近接した領域で停止したRNAPIIを回収して、それを同じ方向に進むレプリソームの通り道から方向転換させる保護経路の一部であることを特定した。CFAP20欠失細胞では、プロモーター周辺にRループが蓄積し、それが複製のタイミングや動態の異常につながる。これらの異常は、加速した複製フォークの速度が原因であり、それが複製開始点における二次的な活性低下を引き起こすことで生じる。メディエーター複合体を同時に欠失させたり、Rループに結合したRNAPIIを除去したりすると、正常な複製が回復する。これらの知見は、転写に依存してシスに生じた複製フォークの停止が、トランスにフォークの進行を加速させ、一本鎖になったDNAギャップを生じさせることを示唆している。CFAP20はメディエーターが駆動する高レベルの転写下でのRNAPIIの伸長を促進し、これによってレプリソームの衝突が防がれていると、我々は考える。この研究は、転写を中心にして転写と複製の遭遇を捉える視点をもたらし、局所的に停止した転写複合体がゲノム規模で複製の表現型を広げる仕組みを明らかにするとともに、CFAP20がゲノムの安定性を守るための鍵となる因子であることを示している。

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