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ウイルス学:経口投与可能な4′-フルオロウリジンは進行したラッサ熱から非ヒト霊長類を救済する
Nature 650, 8103 doi: 10.1038/s41586-025-09906-y
ラッサ熱には承認された治療薬がなく、西アフリカでは毎年10万~30万件の感染と5000件の死亡を引き起こしていると推定されている。最近、経口利用可能なリボヌクレオシド誘導体である4′-フルオロウリジン(別名EIDD-2749)が、臨床症状の発現以降に投与開始した場合でも、モルモットをラッサウイルスの系統IVの原型ジョサイア株による致死的チャレンジから保護することが示された。今回我々は、現在主流となっていて、病原性がより高いと見られるラッサウイルス系統VIIトーゴ株を用い、ラッサ熱のアフリカミドリザルモデルにおいて、4′-フルオロウリジンの治療有効性を評価した。サルがウイルス血症と臨床症状を呈しているラッサウイルス感染後6日目から4′-フルオロウリジンを毎日投与したところ、5頭中4頭で、感染性ウイルスの迅速かつ完全な除去がもたらされ、投与を受けたサルは全て、事前に定めた研究エンドポイントまで生存した。標的トランスクリプトミクスによって、細胞応答とサイトカイン血症の制御が、免疫の発達に関与したことが分かった。我々の知見は、4′-フルオロウリジンを、アウトブレイク(集団発生)を制御するための曝露後予防薬として、また、症候性患者に対する治療薬として、さらに開発することを支持している。

