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神経科学:帯状皮質における経験と観察からの証拠集積

Nature 650, 8102 doi: 10.1038/s41586-025-09885-0

私たちは自身の経験を用いて、外界の隠れ状態についての信念を形成して更新する。可能な場合には、他者を観察することで証拠集めも行う。しかし、脳がどのようにして経験的証拠と観察的証拠を統合しているかは分かっていない。今回我々は、隠れ状態が頻繁に変動する2者間ゲームで、証拠の統合の動態を調べた。その結果、ヒトもサルも、ゲームをしている場合と相手の行動を観察している場合の両方で自身の信念をうまく更新したが、観察時の方が更新の効果が低かった。動物での電気生理学記録から、前帯状皮質が、経験的証拠と観察的証拠という独立した情報源を統合して、環境状態についての動的な信念の一貫性のある神経表現へとまとめ上げていることが明らかになった。神経集団活動の幾何学的構造から、この統合の計算アーキテクチャーが明らかになり、経験的証拠と観察的証拠の集積の間にある行動上の非対称性に対する神経学的な説明も得られた。本研究は、霊長類脳における社会的文脈での証拠集積について、その根底にある神経機構を理解するための基盤を築くものである。

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