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遺伝学:14の精神疾患にわたる遺伝的全体像のマッピング

Nature 649, 8096 doi: 10.1038/s41586-025-09820-3

精神疾患には、共存症と遺伝的重複が高水準に見られ、現在の診断の境界に課題を呈している。統合失調症や両極性障害などのように診断の区別が最も議論されてきた疾患では、ゲノム解析手法によって、大部分の遺伝的シグナルが共通していることが明らかになっている。最近の疾患横断的解析では、100以上の多面発現座位が特定されているが、共通する遺伝的影響および疾患特異的な遺伝的影響の全容は明らかになっていない。今回我々は、14の小児期発症および成人期発症の精神疾患(105万6201症例)に適用した一連の最先端の統計手法と機能的ゲノム解析を組み合わせて三角測量することで、このギャップに取り組んだ。ありふれたバリアントの遺伝的関連データを用いて、個々の疾患の遺伝的変動の大部分(平均して約66%)を説明し、238の多面発現座位と関連する5つの原因となるゲノム因子を特定して、その特徴付けを行った。2つの因子、すなわち(1)統合失調症・両極性障害によって定義される因子(SB因子)と(2)大うつ病・心的外傷後ストレス障害・不安障害(内因性因子)により定義される因子は、高レベルの多因子的重複と局所的遺伝的相関を示し、疾患特異的な座位は非常に少なかった。14の疾患の全てに共通する遺伝的シグナルは、広範な生物学的過程(例えば転写調節)に濃縮していた一方で、より特異的な経路は個別因子のレベルで共通していた。SB因子で共通な遺伝的シグナルは、興奮性ニューロンに発現する遺伝子に強く濃縮されていたが、内因性因子はオリゴデンドロサイトの生物学的性質と関連していた。今回の知見は、神経生物学的により妥当性の高い精神疾患分類に情報をもたらし、よく見られる共存症の治療のための治療開発の標的を示唆するものである。

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