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植物科学:トマトの糖ブレーキを解除すると収量を損なうことなく甘味が増す

Nature 635, 8039 doi: 10.1038/s41586-024-08186-2

トマトは糖度が消費者の嗜好と強く相関しており、大抵の消費者は甘い果実を好む。しかし、糖度は果実のサイズと逆相関し、生産者は味の質よりも収量を優先するため、商業品種は全般的に糖度が低い。今回我々は、トマト(Solanum lycopersicum)の果実の糖度を制御する2つの遺伝子、SlCDPK27calcium-dependent protein kinase 27、別名SlCPK27)およびSlCDPK26(SlCDPK27のパラログ)を特定した。これらの遺伝子は、スクロースシンターゼをリン酸化してその分解を促進することにより、糖ブレーキとして働く。遺伝子編集によってSlCDPK27やSlCDPK26をノックアウトしたトマトは、グルコースとフルクトースの含有量が最大30%増加し、果実重や収量を損なうことなく、知覚される甘味が増した。得られた変異体の種子は数が少なく粒重も劣るが、正常に発芽することが示された。まとめると今回の知見は、トマト果実の糖の蓄積を制御する調節機序を明らかにするとともに、大果品種においてサイズや収量を犠牲にすることなく糖度を高められる可能性を示している。

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