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星:低温褐色矮星グリーゼ229 Bは近接連星である

Nature 634, 8036 doi: 10.1038/s41586-024-08064-x

星の伴星である褐色矮星は巨大系外惑星と似ているため、惑星の形成と進化の基本的な過程に関して手掛かりをもたらす。いくつかの褐色矮星伴星では、その軌道から見積もられた質量が、その光度と主星の年齢に基づく理論的な予測よりも大きいことが分かっている。これは理論が不完全であるか、これらの天体が単一の実体でないかのどちらかである。例えば、これらの天体は、それぞれ質量と固有の光度が小さい2つの褐色矮星からなる可能性がある。最も悩ましい例はグリーゼ229 Bであり、その力学質量は木星質量(MJup)の71.4 ± 0.6倍であるにもかかわらず、その光度は、この質量に基づくモデル予測より少なくとも6分の1から2分の1低い。今回我々は、超大型望遠鏡VLTのGRAVITY干渉計とCRIRES+分光器を別々に用いて、グリーゼ229 Bを観測した。いずれの観測結果でも独立して、グリーゼ229 Bがグリーゼ229 Baとグリーゼ229 Bbという2つの天体に分離され、これによって理論と観測の間の矛盾が解消された。これら2つの天体は波長2 μmで0.47 ± 0.03のフラックス比を持ち、質量はそれぞれ38.1 ± 1.0 MJupと34.4 ± 1.5 MJupである。また、これらの天体は12.1日の周期で互いに公転しており、その軌道長半径は0.042天文単位(AU)である。グリーゼ229 BaとBbは、それぞれが最も質量の大きな惑星のほんの数倍ほどであり、地球と月の距離の16倍しか離れていない。この発見は、星の周りにある褐色矮星の近接連星の形成とその存在確率について新たな疑問を提示する。

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