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海洋学:海洋渦内で頻繁に起きている海洋表層下の熱波と寒波

Nature 634, 8036 doi: 10.1038/s41586-024-08051-2

地球温暖化のため、極端海洋温度事象はますます一般的なものとなっており、破滅的な生態学的影響や社会経済的影響を引き起こしている。人工衛星観測に基づいて、表層の海洋熱波(MHW)と海洋寒波(MCS)に対する広範な研究が行われているにもかかわらず、大多数の海洋生物の生息域である海洋表層下での、これらの極端事象とそれらの駆動要因についての知識は極めて限られている。今回我々は、海洋表層下におけるMHWとMCSの発生と激化において中規模渦が果たす重要な役割に関する全球的な観測証拠を提示する。100 m以深で観測されたMHWとMCSの80%は、表層における事象とは同時に起きていないことが見いだされた。表層のMHW(MCS)と海洋渦との弱い関連性とは対照的に、全球の海洋における表層下のMHW(MCS)のほぼ3分の1と、亜熱帯循環と中緯度主要海流系内で起きるそうした事象の半分以上は、高気圧性(低気圧性)渦の内部で起きていた。こうした渦に関連した極端温度は、過去数十年のバックグラウンドレベルよりも大きな速度で激化しており、海洋表層下のMHWとMCSに対する海洋渦の影響が、現在進行中の地球温暖化に伴って大きくなっていることを示唆している。

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