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生化学:NACは新生タンパク質のプロセシングのためにリボソームの多酵素複合体を誘導する
Nature 633, 8030 doi: 10.1038/s41586-024-07846-7
哺乳類のプロテオームのおよそ40%は、メチオニンアミノペプチダーゼ(MetAP)とN-アセチルトランスフェラーゼA(NatA)が続いて働くことによって、まずN末端メチオニンが切除され、次いでアセチル化される。どちらの修飾も厳密に翻訳と同時に起こり、高等真核生物にとって不可欠である。しかし、翻訳中のリボソームでのこれらの酵素の相互作用、活性、調節についてはほとんど解明されていない。今回我々は、生化学研究、構造研究とin vivo研究を行って、NAC(nascent polypeptide-associated complex)がこれらの酵素の作用を統制していることを明らかにした。NACは翻訳の初期にMetAP1およびNatAと多酵素複合体を形成し、両方の酵素の活性部位を、新生タンパク質の連続的なプロセシングをタイミングよく行うのに適した位置に事前に配置する。さらにNACは、NatAの調節タンパク質であるHYPK(huntingtin yeast two-hybrid protein K)との阻害性の結合を解除することで、リボソーム上でNatAを活性化し、翻訳と同時にN末端のアセチル化を実行させる。これらの結果から、真核細胞で翻訳と同時に起こるタンパク質のプロセシング機構のモデルが得られる。

