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免疫学:鼻甲介へホーミングするIgA分泌細胞は鼻腔リンパ組織で生じる
Nature 632, 8025 doi: 10.1038/s41586-024-07729-x
経鼻ワクチン接種は、空気感染性病原体に対する防御に働く体液性免疫応答を惹起するが、上気道における抗原特異的IgA分泌細胞の起源や特異的な免疫のニッチについては明らかではない。本研究で我々は、鼻腺の腺房構造と鼻甲介が、鼻腔関連リンパ組織(NALT)由来のIgA分泌形質細胞を動員する免疫学的ニッチであることを明らかにする。我々は、非侵襲性器官画像化を用いて、経鼻ワクチン接種がNALTの上皮下ドームでB細胞増殖を誘導し、続いて共生細菌が駆動する慢性胚中心へとT細胞依存的に侵入することを実証した。NALTでの胚中心応答の開始には、抗原特異的T細胞が前もって増殖する必要があり、これらが濾胞間領域でコグネイトのB細胞と相互作用する。NALTの除去やPSGL-1(内皮細胞のセレクチンとの相互作用を担う)の阻害を行ったところ、NALT由来のIgA発現B細胞が循環血中を介して鼻甲介領域へホーミングし、そこで主に鼻腺の腺房構造の周辺へと配置されることが明らかになった。ワクチン接種に応答して鼻甲介でのCCL28の発現が増加し、この部位へのIgA+ B細胞のホーミングが促された。このように鼻腺の腺房と鼻甲介は、経鼻ワクチン接種に応答して、NALT由来のIgA分泌細胞を受け入れる免疫学的ニッチを提供する。これらの細胞事象は、ワクチン設計や上気道アレルギー反応の治療において操作できる可能性がある。

