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加齢:IL-11シグナル伝達の阻害は哺乳類の健康寿命や寿命を延長する

Nature 632, 8023 doi: 10.1038/s41586-024-07701-9

健康寿命や寿命には、ERK、AMPK、mTORC1が重要な経路であり、炎症が最も重要な特徴の1つである。今回我々は、IL-6ファミリーに属する炎症性サイトカインであるIL-11が、加齢に伴う疾患や寿命に負の影響を及ぼすかを調べた。その結果、マウスが加齢するにつれて、IL-11はあらゆる細胞タイプと組織で上昇し、ERK–AMPK–mTORC1軸を調節して、細胞、組織、個体レベルでの加齢に伴う病的状態を調節する。Il11またはIl11ra1を欠失させると、老齢での代謝低下や複数の病的状態、フレイルを防いだ。75週齢マウスに、抗IL-11抗体を25週間にわたって投与すると、雌雄共に代謝や筋機能が改善され、老化バイオマーカーやフレイルが低下した。寿命についての研究では、Il11の遺伝的欠失によって雌雄共にマウスの寿命が平均24.9%延長された。抗IL-11抗体を75週齢から死亡するまで投与すると、雄マウスで22.5%、雌マウスで25%、寿命の中央値が延長した。まとめるとこれらの結果から、炎症性因子であるIL-11が哺乳類の健康寿命や寿命で果たしている役割が明らかになった。抗IL-11療法は、現在、繊維性肺疾患を対象として初期段階の臨床試験中であり、高齢者の加齢に伴う病的状態に及ぼすIL-11阻害の効果を明らかにするトランスレーショナルな機会になる可能性が示唆される。

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