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がん:抗TIGIT抗体は骨髄系細胞およびTreg細胞を介してPD-L1阻害を改善する
Nature 627, 8004 doi: 10.1038/s41586-024-07121-9
チラゴルマブは活性型IgG1κFcを持つ抗TIGIT抗体で、第2相CITYSCAPE試験(ClinicalTrials.gov:NCT03563716)において、アテゾリズマブ(抗PD-L1抗体)と併用した場合に、アテゾリズマブ単剤と比べて転帰を改善することが実証されている。しかし、この併用療法による奏効の機構についてはほとんど合意が得られていない。今回我々は、アテゾリズマブとチラゴルマブの併用療法を受けた患者では、ベースライン時に腫瘍内にマクロファージや制御性T細胞が豊富に存在することは良好な転帰と関連しているが、アテゾリズマブ単剤療法の場合には、こうした関連は見られないことを見いだした。血清試料の解析から、併用療法を受けた患者では、マクロファージの活性化が臨床的な便益と関連していることが明らかになった。マウス腫瘍モデルでは、チラゴルマブのサロゲート抗体が、Fcγ受容体(FcγR)を介して腫瘍関連マクロファージ、単球、樹状細胞を活性化し、次に抗腫瘍CD8+ T細胞を、疲弊したエフェクター様状態から、より記憶様の状態に誘導した。これらの結果は、TIGITチェックポイント阻害剤が免疫抑制性腫瘍微小環境をリモデリングできる作用機構を明らかにしており、抗TIGIT抗体の開発においてはFcγRへの結合が重要な考慮事項であることが示唆される。

