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生態学:相利共生は海洋島において多様性の緯度勾配を減少させる

Nature 627, 8003 doi: 10.1038/s41586-024-07110-y

多様性の緯度勾配(LDG)は、多様性の全球的なパターンを支配しているが、LDGの根底にある要因はいまだ明らかになっていない。今回我々は、特別な全球的データセットを用いて海洋島の維管束植物のLDGが減少していることを明らかにし、この影響をもたらしたと考えられる機序を探った。その結果、面積が小さく遠く離れた場所にある島ほど種の定着が少ないというように、島嶼生物地理学における従来の物理的駆動要因(すなわち、面積と隔離)が、所与の緯度における島嶼と大陸の多様性の差(すなわち、その島嶼における種の不足)に寄与していることが明らかになった。しかし、島嶼には相利共生生物を伴う植物種が少なく、こうした植物の相利共生フィルターが非生物的要因以上に島嶼における種の不足の差異を説明することが見いだされた。とりわけ、アーバスキュラー菌根菌などの相利共生微生物や花粉媒介動物を必要とする植物種は、赤道付近において島嶼での種の不足に対する寄与が極端に大きく、その寄与は赤道から離れるにつれて小さくなっていた。種の豊富さに対する植物の相利共生生物フィルターは、大陸で種が最も豊富になる絶対緯度の低い地域で特に強く、これが海洋島のLDGを減少させている。以上の結果は、相利共生、生息地の不均質性、分散が、熱帯の高い植物多様性の維持に重要であり、地球の植物多様性の生物地理学的パターンに影響を与えていることを示す、実際的な証拠をもたらす。

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