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植物科学:カルシウムの恒常性維持機構は植物の成長と免疫を協調させる

Nature 627, 8003 doi: 10.1038/s41586-024-07100-0

カルシウム(Ca2+)は、植物にとって不可欠な栄養素であり、細胞内シグナルだが、そのレベルが過剰になると毒性を示し、成長を阻害することがある。動的な環境中で生育するために、植物は細胞質ゾルのCa2+を監視し、多数のCa2+輸送体を調節して、細胞質ゾルCa2+の恒常性を維持しなければならない。今回我々は、植物において細胞質ゾル中の過剰なCa2+を除去する液胞のCa2+/H+交換輸送体(CAX)の活性化に収斂する、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)の2つのシグナル伝達経路について報告する。1つ目の機構は、外部のCa2+レベル上昇に応答して活性化されるもので、カルシニューリンB様(CBL)Ca2+センサーとCBL相互作用タンパク質キナーゼ(CIPK)を必要とし、これらがCAXの自己抑制ドメイン中にあるセリン(S)クラスターをリン酸化することによってCAXを活性化する。2つ目の経路は、微生物に関連する分子パターンにより引き起こされ、免疫受容体複合体FLS2–BAK1と、関連する細胞質キナーゼBIK1とPBL1を引き寄せ、これらがCAX中の同じSクラスターをリン酸化して、免疫におけるCa2+シグナルを調節する。これらのCa2+依存性(CBL–CIPK)機構とCa2+非依存性(FLS2–BAK1–BIK1/PBL1)機構とが組み合わさって、細胞質ゾルのCa2+恒常性を調節することにより、植物の成長と免疫のバランスを取っている。

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