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持続可能性:安全で公正な地球システムの境界
Nature 619, 7968 doi: 10.1038/s41586-023-06083-8
地球システムの安定性や回復力と人類の幸福は密接に関連しているが、その相互依存性は一般的には十分に認識されておらず、結果的に独立して扱われることが多い。今回我々は、モデル化と文献評価を用いて、気候、生物圏、水循環と栄養素循環、エアロゾルに関する安全で公正な地球システムの境界(ESB)を、全球スケールと準全球スケールで定量化した。我々は、地球システムの回復力と安定性の維持(安全なESB)と、地球システムの変化によって人類がさらされる大きな害の最小化(公正さのために必要だが十分でない条件)のために、ESBを提案する。より厳しい安全な境界や公正な境界が、統合した安全で公正なESBの設定となる。今回の知見は、公正さへの考慮が、気候と大気エアロゾル負荷に対する安全性への考慮よりも、統合されたESBの制約条件となることを示している。8個の全球的に定量化した安全で公正なESBのうちの7個と、全球の陸域の半分を超える地域における少なくとも2個の地域的な安全で公正なESBは、既に超えられている。我々は、今回の評価によって、現在と将来の全ての人類の地球規模の共有資産の保護のための定量的な基礎が得られると提案する。

