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天体物理学:いて座A*で200年前に生じたフレアに対するX線偏光の証拠

Nature 619, 7968 doi: 10.1038/s41586-023-06064-x

天の川銀河の中心部には、質量が太陽の約400万倍のブラックホール(いて座A*〔Sgr A*〕)がある。このブラックホールは、活動銀河核の光度より数桁暗く、今のところ非常に静穏である。銀河系中心領域の高密度ガスによってSgr A*からのX線が反射されると、数百年から数千年の時間スケールでの過去のSgr A*のフレア活動を調べる手段が得られる。Sgr A*周辺の巨大分子雲で観測された連続X線と強力な蛍光鉄輝線の形状は、反射シナリオと矛盾しない。この解釈が正しければ、反射された連続放射は偏光しているはずである。本論文で我々は、X線偏光観測衛星(IXPE)を用いて、銀河系中心部にある分子雲の方向からの偏光X線放射を観測したことについて報告する。測定で得られた光度は31% ± 11%、偏光角は−48° ± 11°であった。この偏光角は、Sgr A*が主な放射源であることと一致し、また、この偏光度は、約200年前にSgr A*のX線光度がセイファート銀河の光度に一時的に匹敵したことを示唆している。

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