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免疫学:菌類の分泌性毒力エフェクターはTLR4を介してアレルギー性炎症を引き起こす

Nature 608, 7921 doi: 10.1038/s41586-022-05005-4

侵襲性の菌類病原体は、ヒトの死亡や疾病の主要な原因である。自然免疫を再プログラム化して毒力を増強する多数の分泌性エフェクタータンパク質が病原性細菌で見つかっているが、これまでにヒト菌類病原体によって産生される類似の分泌性エフェクタータンパク質の例はない。菌類性髄膜炎の最も代表的な原因で、またエイズの主要な病原体であるCryptococcus neoformansは、肺の好酸球増加や代替活性化マクロファージを特徴とする病原性の2型応答を誘導する。今回我々は、CPL1がC. neoformansによって分泌されるエフェクタータンパク質であり、マクロファージの代替活性化(M2偏向としても知られている)を促し、マウスにおける肺感染を可能にすることを明らかにする。CPL1によって増強されたマクロファージの偏向には、Toll様受容体4(TLR4)が必要であることが分かった。TLR4は細菌の内毒素に対する受容体として最もよく知られているが、アレルギーによる2型応答のメディエーターとしては十分に明らかにされていない。我々は、この効果はCPL1自体によって引き起こされており、コンタミネーションしたリポ多糖によるものではないことを示す。CPL1は毒力に必須であり、in vivoで間質マクロファージの偏向を誘導し、またCPL1が感染性に影響を及ぼすには、2型サイトカインシグナル伝達が必要である。特に、C. neoformansは感染時の偏向した間質マクロファージと選択的に関連しており、このことは、C. neoformansが、宿主内で自身の細胞内複製のニッチを作る機構を示唆している。本研究は、ヒト菌類病原体によって産生される分泌性エフェクタータンパク質が自然免疫を再プログラム化する回路を特定したものであり、これによって感染症の発症を促進するTLR4の予想外の役割が明らかになった。

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