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経済学:ソーシャルキャピタルI:経済的流動性の測定と関連性

Nature 608, 7921 doi: 10.1038/s41586-022-04996-4

ソーシャルキャピタル(個人のソーシャルネットワークとソーシャルコミュニティーの強さ)は、教育から健康に至る結果の潜在的な決定因子であることが明らかにされている。しかし、そうした結果にどのような種類のソーシャルキャピタルが重要であるのかを理解するための取り組みは、社会的ネットワークデータの不足によって妨げられている。対となる2編の論文の1編目である本論文では、フェイスブック(Facebook)の210億件の友達データを用いてソーシャルキャピタルを調べた。我々は、米国のZIPコード(郵便番号)ごとに次の3種類のソーシャルキャピタルの測定および分析を行った。それは、(1)社会経済的地位(SES)の高低など、タイプの異なる人同士の関係性、(2)友達ネットワークの派閥の範囲などの社会的結束、(3)ボランティア活動率などの市民参加、の3つである。これらの測定値は地域によってかなり変動が大きいが、互いの相関性は高くない。我々はこの種のソーシャルキャピタルについて、地域を越えた経済的流動性との関連を分析することによって区別するのが重要だと明らかにした。低SES者の間の高SESの友達の割合[経済的関係性(economic connectedness)と命名]は、これまでに特定されている所得の上方流動性の予測因子の中で最も強い部類に属する。他のソーシャルキャピタル測定値は、経済的流動性との関連が強くない。低SES両親の子は、高SES両親を持つ平均的な子と経済的関係性が同等の郡で育つならば、成人後の所得が平均で20%増加するだろう。経済的関係性の差から、所得の上方流動性と人種差別、貧困率、不平等の間のよく知られた関連性を説明できる。今後の研究や政策介入を支援するために、ZIPコードごとのソーシャルキャピタルの統計値を、プライバシーを保護した形で、https://www.socialcapital.orgで公開する。

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