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分子生物学:レトロンバーコードのCRISPRによる組込みによってDNAでの遺伝子発現の順序を記録する
Nature 608, 7921 doi: 10.1038/s41586-022-04994-6
生物学的過程は、経時的に変化する遺伝子発現の差異に依存しているが、こういった過程を物理的に記録する方法は限られている。今回我々は、転写事象の時間の順序での記録を生きたゲノムに残すための分子システムを報告する。原核生物のレトロンを基にして加工したRNAバーコードを使って、このバーコードがDNA中に逆転写され、CRISPR–Cas系を用いてゲノムに組込まれる。CRISPRインテグラーゼによってバーコードが一方向にだけ組込まれるため、あらかじめ訓練した分類装置や事後の推論手法に頼るのではなく、単純で論理的な規則を使って、物理的記録に基づいて転写事象の時系列を再構築できる。この分野での曖昧さを解消するため、我々はこのシステムをレトロキャスコーダー(Retro-Cascorder)と呼ぶことにする。

