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気候科学:リスク管理における未曾有の洪水と干ばつの課題
Nature 608, 7921 doi: 10.1038/s41586-022-04917-5
リスク管理によって、洪水や干ばつに対する脆弱性は全球的に低下したが、その影響はまだ増大している。従って、変化する影響の原因について理解を深める必要があるが、経験データが十分にないため妨げられている。今回我々は、同じ地域で発生した45組の事象の全球データセットに基づいて、リスク管理は洪水や干ばつの影響を一般的に軽減するが、これまで経験したことのない規模の前例のない事象の影響の軽減では困難に直面することを示す。2回目の事象が1回目の事象よりもはるかに危険だった場合、その影響はほぼ常により大きくなった。これは、例えば堤防や貯水池の設計レベルを超えるといったように、リスク管理が極端な事象に対処するように設計されていなかったためである。2つの成功例では、リスク管理のガバナンスが改善され、統合管理への投資が増えた結果、より危険な2回目の事象の影響が小さくなった。気候変動によってより極端な水文学的事象が予測されるのを考えると、前例のない事象の管理の困難さが観測されたことは、憂慮すべきことである。

