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免疫学:食物の免疫寛容はCD4+ T細胞機能不全の複数の階層によって行われる
Nature 607, 7920 doi: 10.1038/s41586-022-04916-6
消化管の健康は、食物中の外来タンパク質に対して寛容を誘導する適応免疫系に依存している。免疫系は通常、炎症を起こして異物を攻撃するため、この寛容は矛盾している。今回我々は、高感度細胞濃縮法を用いてこの難問に取り組み、ポリクローナルなCD4+ T細胞が、グリアジン由来の天然ペプチドなどの食物ペプチドに応答するが、制御性T細胞の作用によって、腸–肝軸の二次リンパ器官での増殖は弱いことを示す。少数の食物特異的なT細胞はその後、弱い抗体応答を促進する濾胞ヘルパーT細胞へと分化した。しかし、増殖した集団のほとんどの細胞は、カノニカルなヘルパーT細胞系列のマーカーを欠き、ナイーブT細胞様あるいは濾胞ヘルパーT細胞様のアネルギー細胞が多くを占める5つのサブセットに分類され、炎症性1型ヘルパーT細胞を形成する能力が限られていた。最終的に、ヘルパーT細胞系列マーカー陰性の細胞の多くは、インターロイキン2依存的な機構によって、それらの細胞自体が制御性T細胞となった。我々の結果は、食物抗原への曝露によってコグネイトCD4+ナイーブT細胞は、非カノニカルな低応答性のヘルパーT細胞サブセットの複合的なセットを形成し、これらは腸に病態を引き起こすために必要な炎症性機能を欠くが、炎症を抑制する制御性T細胞の産生能力は有することを示している。

