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予測医学:無細胞RNAを用いた、妊娠中における妊娠高血圧腎症の早期予測

Nature 602, 7898 doi: 10.1038/s41586-022-04410-z

循環血中の無細胞RNA(cfRNA)を測定するリキッドバイオプシーは、妊娠に関連した合併症の発症を非侵襲的に調べて臨床治療につなぐ手段となる。今回我々は、妊娠中の母親199人から得た404の血液サンプルを使って、妊娠高血圧腎症に関連するcfRNAのトランスクリプトーム変化を突き止め、検証を行った。妊娠高血圧腎症は多臓器症候群で、世界の母体死亡の2番目に多い原因である。検証の結果、正常血圧の妊婦と妊娠高血圧腎症の妊婦の間で見られるcfRNA遺伝子発現の変化は、妊娠初期から明らかで安定していて、症状が現れるよりもかなり早くから見られることが分かった。このような変化は、神経筋系、内皮系、免疫系の細胞タイプと組織に特異的な遺伝子に集中的に見られ、妊娠高血圧腎症の主な生理的特徴を反映していて、病気の進行に関連する新たな仮説を示唆するとともに、母体臓器の健康と相関している。これによって一連の18個の遺伝子が突き止められ、独立に検証することが可能になった。これらの妊娠第5週から第16週における測定は、妊娠高血圧腎症のリスクのある妊婦を、臨床症状が出現するよりもかなり前に見つけることのできるリキットバイオプシー検査の基盤となる。これらの知見に基づいた検査は、産科治療の重要な目的の1つである妊娠高血圧腎症のリスクのある妊婦を予測し、管理するのに役立つだろう。

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